
2018年4月に"ゲゲゲの鬼太郎"の6期の放送が開始されました。
1期の放送から半世紀以上も経つ作品で、日本を代表するアニメの一つだと思います。
主人公の"鬼太郎"がどのように変化をしていったのか歴代の〝鬼太郎"を紹介したいと思います。
歴代の鬼太郎
『水木しげる』先生は"ゲゲゲの鬼太郎"の作者として有名ですが、主人公の〝鬼太郎は"水木先生の創作したオリジナルキャラクターではありません。
1930年代の"墓場奇太郎"という紙芝居から原作者の許可を得て創作したものです。
原作の"墓場の鬼太郎"はグロテスクな描写や残酷な話があるヒーロー鬼太郎とはかけ離れたキャラクターになっています。
1期 1968年 - 1969年 (60's)
出典:東映アニメーション
白黒画像の時代の作品で、原作よりもマイルドなキャラクターにして鬼太郎が悪い妖怪を倒すというコンセプトにしたことで、子供たちのヒーローとなり妖怪ブームの火付け役になりました。
"ゲゲゲの鬼太郎"の歴史はこの成功があったからこそです。
声優は野沢雅子さんもう説明のいらないレジェンド声優ですね。
『ど根性ガエル』(ひろし)
『銀河鉄道999』(星野鉄郎)
『ドラゴンボール』(孫悟空)
2期 1971年 - 1972年 (70's)
出典:東映アニメーション
"ゲゲゲの鬼太郎"初のカラー作品となっています。1期より原作に近い雰囲気のある作品になっていて、救いのない話や、怪奇色の強い話などの大人向けの作品もあります。
声優は1期につづき野沢雅子さん
3期 1985年 - 1988年 (80's)
出典:東映アニメーション
大幅にリニューアルした作品でもあり声優陣も"目玉のおやじ"以外は皆交代しました。
原作を大幅にアレンジした話もあり、現代社会で人と妖怪の共存などがテーマが印象的です。
"鬼太郎"のちゃんちゃんこラインが黄色が上になっているのが特徴。
視聴率も歴代最高の29.6%を記録しています。
声優は戸田恵子さん女優業でも活躍していて『アンパンマン』も声優さんでも有名ですね。
4期 1996年 - 1998年 (90's)
出典:東映アニメーション
3期でヒーロー路線の方向だった作風を原作に近い"ゲゲゲの鬼太郎"になりました。
原点回帰をしてクールな鬼太郎が帰ってきました。
声優は松岡洋子さん
『珍遊記』 (げんじょう)
『ロボット8ちゃん』( 8ちゃん:2代目)
『スタートレック:ヴォイジャー』(キャスリン・ジェインウェイ)
5期 2007年 - 2009年 (00's)
出典:東映アニメーション
社会の物事や流行を取り入れた作風でもあり、独自設定も多く鬼太郎が少年の姿で何十年も生きている設定です。
声優は高山みなみさん『名探偵コナン』の"コナン"の声優で有名で、意外と知られてないのが、『魔女の宅急便』の"キキ"役もやっています。
6期 2018年4月1日 - (10's)
出典:東映アニメーション
歴代の鬼太郎の中でもかなり人間に対して閉鎖的なキャラクターとなっています。
原作の風刺色と現代の事柄を取り入れた作品。
"目玉のおやじ"役の『田の中勇』さんが亡くなり、初代鬼太郎役の『野沢雅子』さんが担当。
声優は沢城みゆきさん
『ルパン三世』(峰不二子:三代目)
『HUNTER × HUNTER』(クラピカ)
『化物語』(神原駿河)
墓場鬼太郎 2008年
出典:東映アニメーション
5期と同じ時期に深夜枠で放送された"ゲゲゲの鬼太郎"とは全く違う鬼太郎を描いた作品。
ゲゲゲと共通した序幕的な意味もあるが、原作を忠実に描いた怪奇風作品です。
〝鬼太郎・目玉のおやじ・ねずみ男″などの声優は1期の声優さん達が行ったこともあり、深夜枠でありながら好調な視聴率でした。
時代の流れとともにスタイリッシュな"鬼太郎"になってきていますが、半世紀以上みなさんに愛されている"鬼太郎"は世代によっての"鬼太郎"があるのでしょうね。