
若い人たちの3割は3年までに離職をしているようです。
新規学卒者の離職状況を厚生労働省が調査した結果、平成26年3月卒で、42万7,000人超に対して3年までの離職率が13万7,000人超で30割強の人が離職をしています。
それは大手企業や人気のある職種に限らず、離職する人たちがいるようです。
離職率は20年前から変わっていない
実は離職率は20年前以上からあまり変わっていません。
バブルがはじけて会社の終身雇用神話が崩れたあたりから会社に対する忠誠心が希薄になりました。
ただ昔と比べると今の離職とは質が少し違うようです。
会社の質が違う
今は企業もインターネットを使った詳細な企業情報を開示してますし、全国の会社採用情報を調べられますが、
20年前はインターネットが普及し始めたばかりで会社の概要が今ほど透明ではありませんでした。
もちろん募集広告もたくさんあっても優良企業を見つけることができない状況もあって、ブラック企業に入社してしまう確率も高かったです。
今の若者が離職する理由はもっと会社に対しての考え方が違うのかもしれません。
会社に求めるものが違う
離職してしまう若者は自分の思い描くライフワークと会社のギャップがあるようです。
労働時間や休みの条件が合わない
団塊の世代の人達は、ほんとに良く働きました。
週に1回の休みしかありませんでしたし、『男は仕事』『女は家庭を守ってろ』が普通でした。
育児の手伝いなどする暇もなかったと思いますし『過労死』というものを作りだした世代ではないでしょうか。
そのおかげで日本は高度成長をして豊かな国になったのですが、今の若い人は生まれた時から不自由ない生活でしたし、
学校だって週休二日制になっているので、会社に対する考え方が違うと思います。
昔の人⇒会社に雇ってもらってる。
今の人⇒自分の時間を提供している。
この考え方が強いので、労働時間や休みの条件が合わないことに違いを感じるのでしょう。
人間関係が上手くいかない
これは今昔関係なく永遠のテーマかもしれませんね。
学校でも会社でも人間関係が上手くいかないと、すべてが駄目になります。
逆に言えば人間関係が上手な人は仕事ができなくても評価されることが多いです。
同じことをやっても評価のされ方が全く違います。
これは自分だけの問題だけではなく相手との相性もあるので難しいところです。
将来が見えない・賃金が合わない
会社に過度の期待をしていない分、給料が見合わないと転職を考えます。
自分がこれだけ働いたのにこれしか貰えない...
仕事ができる人や、コミュニケーション能力が高い人なら転職したい欲求は高まるのでしょう。
仕事が合わない
自分が思い描いた仕事内容とのギャップがあったり、楽しさが見いだせないようです。
合わないのなら早めに転職するのも一案ですが、『石の上にも三年』という言葉があるように、
3年ぐらい経たないと仕事の面白さは分からない事がほとんどです。
3年ぐらい経つと自分主導の仕事も増えるので、仕事の面白さを感じることもあります。
そういう意味では昔の人より、見切りが早く、こらえ性がないのかもしれません。
まとめ
今の社会は情報を集めることに苦労もしませんし、情報をフル活用しないとフル活用しないと生き残れない社会なのかもしれません。
3年で離職する若者も待遇や人間関係で離職する一方、新しい社会へ情報を駆使してチャレンジする事を前向きに捉えている若者も多いいです。
自分の能力を違うステージで生かす考えとフットワークの軽さは若者の特権なのでしょう。