
希望に満ちた発表です。
エイズの薬ができるかもしれません。
国際エイズ学会に出席した研究チームが『臨床試験の初期段階で免疫システムの誘発に成功した』と発表しました。
臨床有効性試験が実施されたワクチンは4種類
1980年代にアメリカで初めてエイズ患者が報告されてから2017年現在でも感染を拡大している中で臨床有効性試験が実施されたワクチンは4種類しかありません。
第Ⅰ相試験:副作用などの安全性を調べる試験
第Ⅱ相試験:治験薬の有効性と安全性を調べる試験
第Ⅲ相試験:有効性と安全性を調べる試験
第Ⅲ相試験まできたものが4種類とされています。
35年以上増え続けてる病気なのに有効性試験が4種類は少なすぎます。
理由としては、ワクチンを開発しても、HIV(エイズが発病するまえの感染)ウイルスが突然変異をおこします。
ワクチンが突然変異で新しいHIVウイルスに変化してしまいます。
開発しても変化、開発しても変化・・・これではイタチごっこです。
増え続ける感染者、日本でも増加
国連合同エイズ計画(UNAIDS)の発表で昨年は全世界で180万人が新たに感染し、ウイルスの感染者は3670万人に上っています。
日本も対岸の火事ではありません。
日本のHIV/エイズ感染者は毎年1000人~1500人が感染しています。
悲しいことに先進国と言われている日本以外の国ではHIV/エイズ感染者は減っているのに、日本では感染者が増えているのが現状です。
感染経路として、
母子感染
血液感染
性行為感染
日本では性行為感染が多いです。
日本人特有なのか『自分は大丈夫』と思う人が多いです。
それは学校の授業でHIV/エイズに感染するリスクや差別をしてはいけない病気などを根気よく理解させていないため、深く考える習慣が無いのです。
若い時からHIV/エイズのことを理解するような教育が必要だと思います。
抗体反応を確認
393人に行ったワクチン接種試験で対象全員に抗体反応が確認できました。
接種者の体内に抗体を作らせるとされています。
HIV/エイズで累計、約3500万人の人が亡くなっています。
HIV/エイズは感染して治療をしなかったら100%死んでしまう病気なので、もし完治するワクチンができたら不治の病では無くなり多くの人が助かります。
きっとノーベル賞級の発明ですね。