
第157回芥川賞、直木賞の選考会が開かれ
芥川賞 沼田真佑さん(38)『影裏』
直木賞 佐藤正午さん(61)『月の満ち欠け』
に決まりました。
良く芥川賞、直木賞と聞きますけどどんな賞なんでしょう?
始まりは文藝春秋社
当時、文藝春秋社、社長の菊池寛が芥川龍之介、直木三十五の功績を記念して1935年に創設され、年2回の受賞者をきめています。
受賞者には懐中時計と副賞として100万円、そして『文藝春秋』に掲載されます。
副賞がお金のところが粋ですね。
芥川賞は純文学
芥川龍之介賞
純文学短編作品で日本文学振興会によって、最も優秀な作品に与える賞。
純文学とは娯楽性よりも芸術性において優れている小説を総称しています。
平たく言うと、綺麗な言葉や言葉の流れを芸術的にとらえる。
絵画とかに似ている感じで分かる人には分かるという玄人的な選考をする感じ?
直木賞は娯楽性
直木三十五賞
大衆小説の優秀な作品に与えられる賞。
新聞、雑誌、単行本として発表された大衆小説を基準としていて娯楽性があり、一般の人が読んでも面白いと思える作品が多い。
純文学の要素は評価の対象としていないです。
誰が決めてるの?
日本文学振興会事務局が依頼した選考委員(10人位)が料亭新喜楽(伊藤博文も利用していた東京、築地の由緒ある老舗料亭)
で行われる
1階 芥川賞選考会
2階 直木賞選考会
で話し合って年二回の受賞者を決めて、翌月の授賞式は帝国ホテルで行われます。
報酬は年250万円!
年二回の本を決めるだけで250万円・・・すごいですね。
歴史ある賞で、選考される人も力のある小説家の先生です。
権威ある賞と考えたらこの賞を超える賞は無いと思います。
それでも個人的には、本屋大賞の本の方が読んでて面白いです。
『全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本』という文字通り全国の書店員さんが選ぶ本のほうが一般の私たちに近い感覚で選んでくれてるような気がします。
玄人すぎると好みが強い時がありますね。